「人材」とか「労働力」とか

もうどうでもいいかと思いかけていたが、

「インドで全カーストに対しIT産業に就職する門戸を開いた」

という話を聞いて、ITでメシを喰っている身としては、やはりIT労働力市場がボーダーレスに広がっていくことに無関心ではいられないと考え直した。

日本の初等教育は先進国の中でも優秀なほうで、識字率がほぼ100%に近いことと、掛け算の九九が韻を踏んでいてリズミカルで、掛け算の暗算を覚えることに関して、他の先進国よりアドバンテージを持っていることが、日本の労働力の底辺をレベルアップすることに非常に役に立っている。

だが、数学的なセンスに関しては、インドの方が日本の上を行っていて、インドの小学生は二桁の掛け算を暗算できるそうだ。さすがは「0」を発明した国というところか。

旧来、インドでは所属するカーストによって、就くことができる職業が厳しく制限されており、それは現在に至っても同様だが、IT産業に関してだけは例外として、全カースト就職可能としている。これは低カーストに属しているが頭は良いという人にとっては、大いにモチベーションが燃え上がる要素になるだろう。参考サイト www.usugeshampoo.net

SEやプログラマを雇うのに、中国人やインド人は安いからという理由で、景気が悪い頃(つい2年ぐらい前まで)はやたらと中国とかインドという単語を業界内で聞いていたが、最近は景気が良くなってきたせいか、中国・インドの話を聞く機会が少なくなった。

しかし、インド人が単に安いというだけでなく、カーストの壁を破ってまでインド政府がITに注力しているとなると、労働力の単価に関わらず、いずれインドにグローバルなIT市場を奪われる日が来るのではないかという気がする。

インド人に負けないように、中年ボケになってきた頭にムチ打たないといけないなぁ。